潮溜りの石をよく見てみよう。びっしり生き物で覆われているよ。
海藻や貝だけでも、数えきれないほどの種類が見られる。そこに住んでいる生き物たちの殆どは見つからないように体を擬態(ぎたい)して隠れているから、よーく見てみて。
そういう場所で拾った石を、海水と一緒にバケツに入れてみて。中に住んでいた小さな生き物たちが出てきて面白いよ。バケツの底をよーく見ると、小さなカニやエビ、ミミズみたいのや、ムシみたいなのや。。。無数の生き物たちを観察できる。
小魚たちは、いつもこういうのをついばんで食べているんだね。
実は、顕微鏡でないと見えないくらい小さなプランクトンや菌類などの微生物たちも、何万も住んでいるんだ。
この石は自然の一部で、生きている。この中でも、食べて食べられ生まれて死んで、そうやって循環していて、無駄なものが一切ない自然の世界。だからそういう活き活きした石のことを「ライブロック(生きてる石)」っていうんだよ。
海で拾った石一つ。そこにいる生き物の種類を調べるだけで、もしかすると“図鑑”が一冊出来てしまうかもしれないよ。みんなも見つけてみてね。